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体を動かすメリット ~整形外科専門医 松本不二生医師に聞く、ウォーキングの魅力 vol.2〜

· インタビュー
[シドニーオリンピック競歩日本代表で『Walking Life』講師でもある栁澤哲先生が独占インタビュー](3/2)
今回は一般社団法人国際統合リハビリテーション協会代表理事の森本義朗会長と共に、整形外科専門医、漢方専門医として、整形外科・リハビリテーション科のクリニック「高野台松本クリニック」の院長としてご活躍されている松本不二生医師に、ウォーキングの魅力ついて独占インタビューしました。
vol.1~3に分けてインタビュー内容をお届け。
前回の記事<vol.1>はこちら
 
今回<vol.2>は松本医師がウォーキングを始めたきっかけから、「体を動かすメリット」をお伝えします。

きっかけは体調不良

栁澤先生)
ウォーキングを始めたきっかけを教えてください。
松本医師)
私は43歳の時に父を亡くしました。前立腺癌でした。
父は68歳でしたが、九州で社長業など毎日忙しく仕事をしていましたね。当然、私は医師として父の体調を気にし、会えるときにはマッサージなどをしていました。しかし、父は忙しく、体を動かすような時間もとれずに免疫力は落ちていく一方。そして、亡くなってしまいました。
父を亡くしてから半年後、私は体調を崩しました。毎日忙しく仕事していましたし、父を亡くした寂しさもあったかも知れませんね。
本格的な病気ではないので、薬などは飲まず、まずは「体を動かす」ことにしました。
意識したのは「日の光を浴びて歩く」ということ。
お昼休みの時間を利用して、ウォーキングを1~2ヶ月続けました。
すると調子は良くなってきたので、20~30分のジョブに切り替えたんです。
最初は隣の駅まで。だんだん隣の駅、隣の駅。と、距離を伸ばしていきました。
「マラソンもいけるかも!?」と思い、オクトーバーランにも参加しました。さらにそこで行っていた河口湖マラソンが抽選で当たり、フルマラソンにも挑戦。記録も“4時間1分”のタイムまで出せました。
しかし、医師として毎日忙しくなり、しばらく体を動かせない日々が続きました。
これではダメだと思い、再び開業してからランニングを始めました。が、アキレス腱を痛め走れなくなってしまったんです。
そんなとき、栁澤先生のウォーキング教室の話を耳にしたのが、ウォーキングを始めたきっかけです!
ランニングをしているときは距離を伸ばし、記録を出すことが楽しかったんですが、
何よりも体のメンテナンス・調整が必要ということを自分の身を持って学びましたね。

「効率よく歩ける」未来へ

栁澤先生
ご自身も体調不良を感じて「体を動かす」ことを意識し始めましたが、体に麻痺がある方や不調がある方にも体の動かし方を伝えるという事は重要だと感じますか?
松本医師
体を動かすことは重要だと思います。特にウォーキングは健康な人に限らず、体に不調を感じている方にもメリットがあると思います。
今の人類は寿命が延びています。人生100年なんていわれている時代です。「ただ生きていればいい」という事ではなく、健康で長生き“健康寿命”を延ばしていく必要があります。末永く歩けるような技術が大事になってくると思います。
森本会長)
そうですね。普通に歩くだけではなくもっと体を上手に使い、楽に効率よく歩行できるようにする、ということがウォーキング療法士の役割なのではないのかと我々は思っています。
松本医師)
健康保険制度では「最低限の歩行速度で歩く」までがリハビリのゴールですが、更にウォーキング療法士が指導して「楽に効率よく歩く」ことができる制度が確立できたら良いですね。

制限のないホノルルマラソン

松本医師)
ホノルルマラソンの成り立ちも実はリハビリが関わっていたんですよ。
「心臓病の人でも運動できる!」ということをアピールするためにジャック・スキャッフという心臓病の医師が心臓病障害者を中心にランニング指導を行い、ハワイで始めたマラソンなんです。
制限時間がなく、誰でも走れるようにと。
ウォーキングもランニングもリハビリと関わりが強いと感じています。
栁澤先生
病気を患った人が走る?という“心理的な壁”をとるためだったんですね。
松本医師)
指導者の“心理的な壁”は時としてリハビリ指導にも影響してしまいます。
その点、栁澤先生は患者さんに対して一生懸命ウォーキング指導をしてくださるので、患者さんも喜んでくれています!
<インタビューを通じて>
「体を動かす」という事は健康な人のみならず、不調を感じている人でも重要なことですね。
次回<vol.2>は『人間も発酵している!?』をお送りします。
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